比和町
白根りんご農園 白根浩治
僕らが届けたいのは、毎年食べたくなるりんご。
会いに来てくれる笑顔と求めてくれる声のために
最高のりんご、No.1の農園を目指して
白根りんご園は浩治さんの父和幸さんが開いたのが始まり。祖父の代から米作りと養豚に従事していたが、年を重ねると養豚は体力的に厳しくなる。そこで堆肥が手に入りやすく所有する土地も有効に使えるという条件を生かして、桃、梨、白菜などさまざまな農作物を作付けしたところ、たまたま枯れずに残ったのがりんごだった。少しずつ本数を増やして販路を開拓し、りんごだけでも賄えるめどが立ったことから養豚をやめて、りんごを専業に。最後の豚を出荷したのは2003(平成15)年のことだった。
和幸さんが身を引いてからは、妻のかなさんと共に勉強し話し合いながら進んできた。「父がいる時は、どこかで頼る気持ちがあったと思いますが、それではいつまでたっても僕らが成長しないという思いもあって、父は引いたのかもしれませんね」父から学んできたことに加え、今は自らの失敗と経験からも、さらに学びながら進化している。
浩治さんはりんご園について語る時「僕」ではなく「僕ら」を主語に使う。「技術は彼女の方が上だと思っているし、直売所も安心して任せています。二人のうちどちらかがけがや病気で続けられなくなったら、りんご園をやめるつもりなんです」そのくらい仕事上も互いに不可欠な存在。白根りんご園の「幹」は、浩治さんとかなさん二人なのだ。
取材で訪れた際は帰りがけに必ず二人そろって手を振り見送ってくれる。その二つの笑顔を見ると、確かに、いつまでも二人一緒にここにいてほしいと願ってしまう。
現在、収穫したりんごはほぼ全て直売所で販売しており、拡大しても「生産者であり販売者でありたい」というこだわりは変えず、基本的には全て直売の方針を貫く予定。対面で、顔が見える関係、声が聞こえる関係を大切にしたいからだ。
「お客さまから求められること全部に応えたいんですよね」1品種だけじゃなく2品種、甘いのも酸っぱいのも好き、白根りんご園のりんごを使ったジュースが飲みたい、ジャムが食べたい…りんごの品種を増やすのも、加工品を開発するのも、発端はお客さんの声から。
「口に出すとおこがましいかもしれませんが、品種も、品質も、サービスも、トータルで一番が目標です」。わざわざ遠方から足を運んでくれるたくさんの人たちがいる。「ここのりんごが大好きだから」その気持ちをずっとつないでいけるようなりんご。それが白根りんご園の理想のりんごだ。
りんご栽培では、病気や害虫予防や着色促進などの目的で、摘果の後、果実に袋をかけることがあるが、白根りんご園では袋をかけない「無袋」で栽培する。太陽の光がしっかり当たるので糖度が上がり食味が上がるのが一番の理由だ。反面、保護するものがないので枝に当たると傷が付いたり、均等に日が当たるわけではないので色むらが出たり、見た目に影響を及ぼす場合がある。
でも「あくまでうちは食味重視。見た目よりりんごの味で勝負したい。多少傷があっても色むらがあっても味は同じです。あとは良い服を着ているかどうか。たとえば、良い服を着ていないと入れない店もありますから、その場合はそれなりの売り方をしないといけませんが、カジュアルな服でも入れる店で、気軽に食べておいしさを知ってもらうのも大事だと思っています。どんな服に着替えても、着ている人間の魅力は変わらないのと同じです」。
だからこそ、りんごの食味が最高潮に達した時に食べてほしい。それも率直な願い。直売所に足を運べる日が限られているなど人それぞれさまざまな都合があると思うが、もし許されるなら、時には「人様の都合」ではなく「りんごの都合」に合わせてみるという選択はどうだろう。食べ頃を迎えるタイミングに訪れれば、そんなあなたに後悔させまいとコンディションを整えた最高のりんごに出会えるかもしれない。
《掲載している文・写真は、つくる人と食べる人をつなぐWebメディア『ひろしま食物語』から抜粋しています。》
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